第29回サロマ湖100キロウルトラマラソン YouTube動画はこちら

今年(2014年)5月で結婚25周年、6月で夫婦ふたり足して100歳になった記念に、北海道で開催された第29回サロマ湖100キロウルトラマラソンに参加しました。
仕事がとても忙しいこの時期に、職場の方々のご協力をいただきながら3連休。土曜日は「ゆっくりできていいね」とかーちゃんがいうほどのんびり。自宅を9時30分出発予定。
時間もあったし3日間留守にするので一応掃除など始める。きれいになったテーブルをみてかーちゃんが「免許証も置いていくんだ」と…。北海道でレンタカー借りるのもすっかり忘れて危うく運転免許証置いていくところでした。掃除しててよかった。
予定通り自宅を出発。駅まで徒歩30分。電車でセントレアへ。到着は11時過ぎ。ここで昼食。おいしいものとはいかず、混んでいたのでフードコートで済ませる。
その後K尻先生と合流。サロマ1週間前からテンション↓で準備何もできていなくて今朝の2時ごろまで準備していたと…。(翌日のレース前にわかりましたが、そこまでするのってくらいのスペシャルドリンクの飾りが大変だったようです。)
出発前の10時ごろにもジョグノートで応援メセージに返信したりで大忙しのようでした。
13時。多くのサロマ挑戦者を乗せた飛行機は定刻通りに出発し一路北海道女満別空港へ。
全国制覇の旅RUN。やっと18番目。まだまだ先は長いです。

セントレア

女満別空港へ
空港到着後レンタカーの営業所へ。申し込んでいたスモールカーの手配がつかず、同じ金額でスバルのセダンにグレードアップしていただきました。
ところが出発前、トランクがきちんとしまっておらずドアのサイン。K尻先生が見に行ってくれたのですが、「ゴンってやらんようにね」とかーちゃんが言ってるそばからドアを開ける際に柱にゴン!やってくれています。
「え~ここでかい」と、さすがに動揺は隠せませんが、この先長距離の運転もあるので私が落ち着かなければと思い「なかったことにしよう」一人心の中でつぶやき出発。
田園風景、牧草地帯、↓マークなど、北海道ならではを満喫しながらドライブ。5時前には受付会場へ。

スタート地点が受付

こちらはサロマンブルー専用受付。差別化が凄い。

受付完了。50キロのかーちゃんはブルーの袋。


オリジナルフィニッシャーグッズ。完走しないと注文できません。

受付会場となる湧別総合体育館は明日のスタート地点。すでにテント村ができており、焼き肉の香ばしいにおいも…。地元の人の特権ですね。
受付は100キロ、50キロ、サロマンブルーと別れていました。
受付を済ませ記念写真。会場にあったサロマフィニッシャーグッズ。とてもカッコよかったです。申し込んでも完走できなければ自動キャンセルになると…。サロマ湖は広いです。


豪華な夕食。ご飯も大盛いただきました。


その後宿泊先のグランテイアサロマ湖へ。ここは100キロのレストステーション。
6時前にグランテイアサロマ湖に到着。まずは夕食。能登100キロの時と違ってたくさんの小鉢やお刺身がついたサロマ御前。とても豪華でした。夕食後はオホーツク海に沈む夕日を露天風呂から見ながらゆっくりくつろぎました。
明日預ける荷物など準備し9時に就寝。

100キロのスタートは5時。宿を3時にバスで出発する。29回目のウルトラマラソンとあってホテルが用意している朝食バイキングは1時からいただくことができる。あまり眠れなかったが1時30分に起床。朝食をしっかりいただきウエアに着替える。
かーちゃんは50キロなのでスタートは10時。起こさないように気を使ってたのですが、ホテルの部屋のカギが見つからず起こしてしまう。(最後に部屋を出るかーちゃんがなぜか走るときに使用するウエストポーチにしまっていました。カギ持って走るんか…って意味わからんし…)。
3時にバスでスタート地点へ向かい4時前に到着。もう周りは明るくなっています。


まずは、スペシャルドリンクコーナーへ。私は30キロ地点にMUSASHIのレプレニシュをペットボトル半分とエネルギージェルの1個だけ。
K尻先生は大きくゼッケン番号を書いたお花の紙飾り付きのプラボトルにジェルや豆乳を入れたセットを30キロ、60キロ、80キロのすべてのスペシャルエイド地点分用意していました。
「分かりやすいように」と昨日の2時までかかった力作。私は過去の大会のYouTubeなど見てて、スペシャルエイドの手前で手を上げれば、中学生たちがゼッケンを連呼して用意してくれているのを知っていたのでシンプルな番号記載のみのペットボトルです。実際、30キロ地点では予想通り準備して手渡してくれました。60、80キロはいなかったようです。
レストステーション用の荷物(着替えのウエアやタオル、帽子、エアサロンパス、ロキソニン・胃薬など)とゴール用の荷物を預けます。


ランスマの優ちゃん発見。「目標12時間30分で完走するぞ~」と気合い入ってました。

30分前にスタート地点に並び緊張するK尻先生と記念写真。私は日焼け止め塗っていないことに気づき先生から拝借、先生は、後ろにいたランナーから「それだと携帯落とすんじゃないかと気になって…」と指摘される。ウエストポーチのドリンクホルダーに入れていたので、確かに上下動があると落としてしまいそう。アドバイス通りチャックの中にしまいました。
普段ではしないだろう準備不足も初100キロ、初サロマの緊張感のせいなのでしょう。
5時スタート。すぐに先生とはお別れです。ワッカの折り返しでお会いしましょう。


サロマ用に準備していたウオークマンのプレイリストを聞きながら快調なRUN。50キロまで10キロ55分、4時間35分が目標です。
プレイリストには:今お気に入りのグースハウス、セカイノオワリ、スピッツ、斉藤和義、ナオトインテイライミ、サザン、アンジェラアキ、福山にサッカー応援ソングなど。YouTubeから取り出したりで3時間くらいのリストです。



10キロのラップは52:03、20キロが49:50、30キロ50:57と予定以上のハイペースでした。




いつものことですが前半突っ込み後半失速のパターンです。といっても、今日はかなり暑くなるので涼しいうちに貯金のつもりで押し通しました。30キロのスペシャルエイドもロスなくペットボトルを受け取りジェルも補給。



しかしここから続くアップダウンで失速し10キロのラップは57:39。フルならここで終了となる42・195キロ地点のタイムは3時間43分49秒。オブジェの前で記念写真。


このあたりからもう暑くて、エイドのたびに水などを3~4杯、頭から水をかぶるなどするようになる。眼鏡を濡らさないようにと、帽子、眼鏡を取って水をかぶるので結構な手間だ。10時の気温はすでに27度を超えていた。


50キロのラップは63:38。ここまで4時間34分59秒(グロス)なので予定通りなのだが後半失速してもう余裕はない。レストステーションで少し休みたい。その思いで足を進める。


10時ごろ、55キロのレストステーションに到着。水を4杯、おにぎり、オレンジを頂く。エイドスタッフがすばやく預けておいた荷物を渡してくださり、更衣室でイスに座り着替え。エネルギージェル、つりどめのタブレットも補給。エアーサロンパスをふりかけ出発…のはずが…。
出口で再び水2杯、ふと周りをみると芝生に涼しげな木陰があり、「ちょっとだけ横になりなよ」と心の声が聞こえ、その場に吸い寄せられていく。
芝生の上で横になる…。
まさか、ウルトラマラソンのレストステーションで横になるなんて…。
空が青い…広い…高い。
少しだけ晴れやかな気分になり走り出す。レストステーションでは15分くらい休んでいたようだ。
60キロのラップ 78:18。


65キロ地点からの唯一木陰の続く「魔女の森」へ。眠気と脱力感から歩いてしまいたい衝動が一気に高まる。実際歩き出す人も…。なんとか淡々と走り続ける。
エイドは5キロごと、その間に給水エイド(かぶり水だけのところもあり)や私設エイド。そのたびごとに水などは3~4杯。頭から水を2・3回かぶったりでそのたび1・2分ほどロス。
後半の10キロの目標ラップは65分だったので、エイドごとのロスが想定外でした。
68キロの私設エイドでは冷たいタオルやゼリーなど、その後も私設エイドの方に「コーラいかが」といただいたり、そうめんをいただいたり…いってらっしゃいっと声援いただいたり…感謝です。
70キロ 69:53
80キロ 70:06


80キロの関門突破は13時13分。関門を過ぎてワッカ原生園へ向かう木陰でとうとう歩き出してしまった。少し前のエイドで我慢できずふくらはぎやももにも水をかけてしまったのでシューズもびしょ濡れ、ぬれたタイツでひざ裏が擦れて痛くなる。何より木陰でゆっくりしてたい気持ちもありとうとう歩いてしまった…。


でも、ワッカの景色、オホーツク海、すれ違うランナーたちを見ると、いつの間にかまた走り始めていた…。
ワッカの折り返し手前、オホーツク海の紺色の海水とサロマ湖の水色の湖水が渦を巻いて混ざり合う。とても感動した。



折り返してすぐ90キロ。あと10キロだ。
90キロのラップ 73:48
その後、かーちゃん、K尻先生とすれ違う。二人とも頑張っている。


キロ表示が変わる。あと5キロ。あと4キロ。あと3キロ。そしてワッカを出る。
終わってしまう…。そんな気持ちをうちはらい残された力を振り絞って走る。
あと2キロ、あと1キロ。




ゴールの常呂スポーツセンター前はたくさんの応援、10時間以上走ってきたんだな~。
最後の角を曲がるとゴールが見えてきた。名前を呼ぶアナウンス。何度も呼んでくれた。両手をあげてゴール。




10時間39分01秒(グロス)でゴール。ゴール後は氷をいただきアイシング。更衣室前でいただいた暖かいコーヒが最高でした。

荷物を受け取り着替え、いただいたフェアウェルパーティーのチケットでホタテカレーをいただき、ビールで乾杯。一息ついた後、K尻先生のゴールを見届けました。その後ゴールのかーちゃんは見逃し。二人とも完走お疲れ様でした。


【かーちゃんのJOGノート】
サロマ湖は暑かったー
お父ちゃんとあいあいさんとの3人で行ってきました。
何とか何とか完走出来ましたが練習不足は正直で、バテバテダラダラで何度も何度も歩いてしまいました。私はそれでも50キロで、暑くて日蔭もない広い北海道を100キロも走る方がたは本当にすごいです。事も無げに皆さん受付をして、いつものマラソン大会と変わらないようですが、本当にすごい人ばかりでした。
残り4キロ地点で100Kランナーのあいあいさんに追い抜かれ、「頑張って!まだまにあいますよ!」と励ましていただいて何とか走りだせました(歩いていた・・・)。
抜いて行かれたアイアイさんは何とも力強い走りでしかもかなりの美ジョガーで、触発された隣のおにいさんがついて行ってしまうほどでした。
何とかゴールできましたが、待ちくたびれたお父ちゃんはもうすでにビールを飲んでホタテカレーも食べた後でした。いつもながらおまたせしました。
サロマの方々は皆さん親切で感動しました。最後の1キロは特に大声援で、是非一度皆さんに体験していただきたいです。必死で、必死で応援してくれるんですよー
ああ、長い道のりだったけれど、終わってしまえば笑い話で楽しかったなあ・・・
是非次回は100キロで!! なんて口が裂けても言えませんが。
とりあえずもっと練習しまーす。








宿舎のグランテイアサロマ湖に戻りお風呂へ。足の爪や擦過傷がしみます。水風呂でケアも怠らず。さっぱりして夕食。
かーちゃんとK尻先生の3人、私は生ビールで乾杯。みんな完走したんだな。完走率56%と前年マイナス14%の過酷な条件の中で3人とも頑張りました。
すると夕食会場へランスマの優ちゃんやスタッフの方が…。同じホテルに泊まっているとはびっくりです。
感激している私とうらはらに先生はそわそわ。さっきエレベーターで優ちゃんといっしょだったようで、BSの映らないあいあいさんは優ちゃんと気づかず、「私より先にゴールしてましたよね」と声をかけたと…。
「ぎりぎりでした」の答えにも優ちゃんとは気づかず、「とても失礼なことをしてしまったかしら」と反省しておりました。
その後すぐ就寝したものの、前回のウルトラといっしょで興奮で熟睡はできません。3時にはめが覚めてしまいました。
朝食でも優ちゃんと同じタイミング。テレビのとおり明るい方でした。
9時に出発。まずは近くのサロマ湖道の駅へ。実演販売のお兄さんとお客さんのコントのようなやりとりにはまり、ほんとに効くのかなとおもうお土産を大量に購入してしまう女性陣。
昨日RUNした道を車で網走へ。昨日のRUNを振り返りながら…。
「この坂歩いちゃった」
「給水と表示だったのにかぶり水しかなかった」
「飲んでいい水だっていってたよ」
「かぶり水にタオル入れてる人いた」 おいおい…
「ここからゴールだね」
フル地点の42.195キロのオブジェの話題。私はそこで沿道の人に写真をとっていただきました。
「そんなの見つからなかった~」というかーちゃん。
「あんたは(そこは)走っとらん」
網走の道の駅、網走海鮮市場で買い物と昼食。味噌味のオホーツクラーメンをいただきました。
みそ、塩、しょうゆとあって「塩はないよね~」と言ってるそばから私が「オホーツクラーメンの塩3つ」「違うだろ」とかーちゃんのつっこみでした。
その後、オホーツク漂流館に立ち寄り女満別空港へ。
出発前にぶつけたドアの傷はチェックされることもなく返却。よかった。
空港で早く椅子に座りたい私はすぐに検査場を通り中に入りましたが、先生は「中に入ると何もないよね」とお土産ゾーンでショッピング。
出発30分前に搭乗ロビーに来た先生。ホテルで同室だった方とお会いししゃべっていると知り合いだったというエリックワイナイナが登場、記念写真撮っていたと…。うらやましい限りである。
飛行機は時間通りセントレアに到着。20時前にようやく自宅へたどりつきました。
3日間の旅RUN。今回は夫婦プラスワンでしたがとても楽しい旅でした。













