10月30日に開催された第8回金沢マラソン、走ってきました!
2020年1月のいぶすき菜の花マラソン以来3年ぶりのフルマラソン。コロナで大会の中止が相次ぐ中、20年3月の鳥取マラソン、6月の高山100キロウルトラマラソン、22年2月の高知龍馬マラソンと、エントリーした大会すべてが中止。あと5県になっていた全国マラソン制覇も足踏みとなっていました。
GW休み期間中に、すでに能登和倉、珠洲ウルトラと2回走っている石川県ではあるものの、前年も感染対策をして無事開催された金沢マラソンを走りたいと思い、日本旅行の金沢マラソンの出場権付きツアー応援者同行プランに申込みました。
かーちゃんと旅RUN。レースの42.195KMだけでなく、旅の準備から、前日のコース見学、レース後のご褒美、翌日のバスツアー観光など盛りだくさん、すべて最高で久々に興奮しました。これぞ旅RUN!。人生の楽しみが戻ってきました!。

3年ぶりの復活レース、還暦初レース。ケガしないようしっかり準備をしたかったが、夏場は走り込みできず、9月、10月も仕事が忙しく思うように走れない。体重増加でお腹も出てきたが、アクトスからも足が遠のき、休みの日の朝に日差しを避けれる名古屋高速沿いのバイパスの90分JOGと、枇杷島からの7キロほどの帰宅RUNが中心。
1か月前になり、ようやく15キロのビルドアップやハーフのペース走など行い、30キロ走は2週間前に5:45ペース行ったのみ。キロ5を切る練習は一度もすることなく、体重も4キロほどオーバーのままレースが近づいてきて、目標タイムはとりあえずサブ4と決めた。

10月13日、ツアーを企画された日本旅行からメールが…。5月に申込んだツアーだったが全国旅行支援の対象となるようで、「利用されたい方は申込みをしてください」との内容。「利用できる枠に限りがあるので先着順になる」との内容だった。
夫婦ともワクチン接種3回終了しているのですぐにサイトから申込み。メールに気づいたのが翌日の早朝だったので、先着順に間に合ったか不安だったが、1週間後に申込み用紙のPDF添付のメールが届きホっとした。これで、2人合計で2万円の旅行代の返金と8千円のクーポンが貰えることになった。うれしい限りである。

レース2週間前の15日(土)に30キロ走。5:30ペースで25キロまでいくも残り5キロはキロ6くらいまで落ちる。余裕もって走り切りたかったが、後にきてどっと疲労感が襲ってきた。
19、23日と15キロP走。その後は疲労抜きと断酒。28日に5:10ペースで6キロ走り準備完了。
29日。家の前のバス停を6時44分出発。名古屋駅7時50分発のしらさぎ1号に乗り込む。周りは金沢マラソンに参加されるであろうランナばかり。チームで参加されているようなおばさん集団もいた。みんな久しぶりと懐かしそうに話している。それを聞いているだけでワクワクしてくる。
米原で方向転換し、金沢には10時48分着。急いで受付会場に向かいゼッケン、Tシャツを受け取ったら、ツアー主催のセミナー&コースバス巡りが行われる金沢勤労者プラザへ急ぐ。

ツアーオプションの金沢セミナーとコースガイド。金沢セミナーは春夏秋冬の金沢の料理・食材を写真で紹介。のどぐろよりはおでんが食べたくなりました。
コースガイドは日本旅行金沢支店長さんが写真を使ってマラソンコース、戦略を熱く紹介。自身も毎回走っていて明日も走るとのことでした。福井、石川でいくつかのマラソンツアーを主催しており、ランナー目線の話で楽しかったです。コースガイドを聞きながらいただいた豪華弁当もとてもおいしかったです。
その後はバス3台にわかれマラソンコースを下見。坂の様子もよくわかりましたが、結構時間がかかり、34キロ地点となる金沢駅で降り途中リタイアとなりました。
宿泊は金沢駅から徒歩10分くらいのホテルマイステイズ金沢キャッスル。ホテルに入るとフロントにはチェックインを待つ長蛇の列。全国旅行支援の手続き・確認、書類の記載などで時間がかかり3か所で対応しているが一向に進まない。部屋に入れるまで40分もかかったけど、旅行支援のクーポン券8000円分を頂くことができました。





荷ほどきした後、イベント会場のもてなしドームへ。マラソンコースのたべまっしステーションで出される給食が展示されていました。
夕食は駅近くのイオンみたいな建物のレストランでオムライス。旅行支援ーポン3000円分をさっそく使わせていただきました。
三日月がきれいな金沢の夜空を見上げながらホテルへ。早めの就寝。


翌朝は4時40分起床。朝食が5時からと聞いていたのだが、実際は5時30分だったらしく、ここでも15分ほど立ちっぱなしで待たされる。私たちの他にも10名以上の方が待たされました。旅行支援対応で忙しすぎるとはいえ、ひどすぎるホテル側の失態でした。




6時50分出発、歩いて金沢駅へ。西口の無料シャトルバス乗り場にはたくさんのランナーたちがすでに並んでいたが、バスも3台ほど到着しており、大会ボランテイアの方が手際よく案内しており待つことなくバスに乗り込む。
すでに道路は渋滞しており、スタート会場まで20分ほどかけて到着。ここからのランナー区画へはリストバンド、ゼッケンのチェックがないと入れないので、かーちゃんとはここでお別れ。
会場を進んでいくと意気揚々としたランナーであふれていた。トラックに荷物を預けトイレを済ませて早々とスタート位置のHブロックへアップで体を動かし2列目を陣取ることができた。
朝用意していたスタート前に飲む予定のペットボトルをホテルに忘れてきたことに気づく。脱水に気を付けながら早めに給水することにした。



今回は寒さ対策としてノースフェイスのウインドブレーカーを着込んだままブロックに並んだ。スタート前に腹に巻き、そのまま走る予定だ。いつものRUNでもそうしてるので違和感ないし、結果的に目立ったのでYouTubeで動画を探す際にも役立った。


スタート前のセレモニーには野口みずき、福士加代子、松本薫、浜辺美波さんらが登壇。
8時45分、第一ウエーブの号砲で6000人のランナーが金沢の街を走り出した。
号砲からスタートラインまでは2分48秒。スタートライン直前には浜辺さんらをカメラにおさめようとする多くのランナーが足を緩めていた。私もいちだんと輝いている浜辺さんを眼に十分焼き付けることができました。
スタートしてすぐに兼六前を左に折れ、金沢城公園石川門へ。太鼓での盛大な応援、金沢着物美人の笑顔に背中を押され、緩やかな下り坂を気持ちよく走り抜けた。



しばらくすると近江町市場前を通る。兼六園も金沢城公園も5月末に白川郷旅行の2日目に金沢マラソンの下見を兼ねて訪れている。近江町市場では海鮮丼をいただいた。
そして金沢駅前の鼓門で折り返し。オールスポーツのカメラマンやYouTube用のカメラ、声援を送る方々でとても賑やかでした。




YouTube定点カメラ映像の30分05秒くらいから、駅前折返し走っている私が映っていました。黄色の大会Tシャツにオレンジのシューズと手袋、腰にウインドブレーカーを巻いて走っています。
切り抜きmp4動画はこちら
再び近江町市場へ戻り香林坊、繁華街の片町へ犀川大橋を渡り5.7キロで最初の給水所。スタート前に飲めなかったので水を2杯取った。
ここからずるずると登りとなるがあまり気にならない。むしろずっと下っている印象だ。続く8.6キロの給水所でも水をとり、脱水の不安はなくなる。この後も、すべての給水所で水を摂取した。
スタートロス 2分48秒
5km 0’28”32 25”44 5”09/km
10km 0’54”31 25”59 5”12/km




11キロくらいがこのコースの最高地点らしい。それでも67m程度なので今まで走ってきた大会(信州なかがわハーフや白山白川郷ウルトラマラソン)に比べれば全然大したことない。
応援バスに乗り込んだかーちゃんがこのあたりにいたのだが全く気付かず。かーちゃんも私を見つけられなかったが、時折とっていた動画にかろうじて映っていました。
6つある食べまっしステーションの1つ目。べジスイートスポットにスイカゼリーがあったようだがスルー。結局、エイドでは何も取らなかった。これが後半ばてた原因かも。
その後は下り基調。トンネルを走ったり川にかかる橋を走ったりで飽きないコースだ。淡々とペースを刻む。17キロくらいでコース幅の狭い住宅地を走る。クランクも何か所かあり、雨だと滑って危険だったろうなと思った。
狭いコースを抜けると再び兼六園に戻り東茶屋へ。20キロ付近にある3つ目の食べまっしステーションはカステラ、どら焼き、きんつばなどの百万石和菓子スポットとなっていた。予定通りスルー・
ハーフはネットタイムで1時間48分55秒。3時間45分くらいで走り切れそうなペースである。
15km 1’20”21 25”50 5”10/km
20km 1’46”00 25”39 5”08/km
ハーフ 1’51”43(グロスタイム)



後半は金沢駅の北側。田園風景や浅野川沿いの堤防道路など単調なコース。
前日のコース説明では、「後半のコースは応援団も少なくなり練習の成果が試される頑張りどころ」との話だったが、思いのほか沿道の声援も多く太鼓や鳴り物でランナーを励ましていた。
20キロを過ぎると5キロを26分では走れなくなるが、それでもまだ粘れている。そして30キロを2時間36分で通過。2週間前の30キロ走より15分程度速く走れていた。
なんとか、サブ4はできそうだ。このまま3時間40分でゴールしたい。
さあ、ここからだ。
25km 2’12”24 26”24 5”17/km
30km 2’39”11 26”47 5”21/km



浅野川を再び渡り城北市民運動公園の折り返しへ。折り返し地点では軽快な音楽が流れていてテンション上がる。
ここには応援バスで移動しているかーちゃんがいるはず。10キロ地点と違い、ここはランナーも、沿道の応援も、ばらけてるので見つけられるだろうと思いかーちゃんを探しながら走る。
折り返してしばらくするとかーちゃん発見。一緒に並んでいるおば様と「とーちゃん。速い~」と。調子よかったので止まらず「このまま行くね!」と手を挙げて走り抜けることにした。
後から聞いた話だが、20名ほどいる応援バスでは、結局私だけが移動時間前に間に合ったようで、かーちゃん以外の方は応援できなかったとのこと。あと少しで来そうなランナーが一人いたようだが、無情にも時間切れとなり、応援バスはゴール地点へと向かったそうだ。
唯一、応援できたかーちゃんにガイドさんから、「奥さん、応援できてよかったですね」と言われたそうだが、なんと撮っていたはずの動画は道路しか映っていなかったと…。
ともあれ、20人もいて1人しか応援できないようなタイムスケジュールを組んではいかんだろうと思う。そして、応援バスは私のゴールに間に合わなかった…。
上の写真は、YouTubeの【金沢マラソン】コース紹介(3時間45分ペーサー目線)後半の動画の中で、55:02あたりで映っていたかーちゃんの様子。私はこの時よりは3分ほど先を走っていました。




32キロ地点にある金沢カレーの食べまっしステーションもスルー。後になって思えば、途中にジェルを1袋しかとっていなかったので、ここでは少しでも口に入れておけばよかった。わずかな時間を惜しんで最後のエネルギー切れを起こしてしまったようだ。
34キロで再び金沢駅西口へ戻る。前日のコース巡りではここまでだったので、ここから先はYouTubeの動画でチェックしたのみ。50m道路で直線が延々と続く。我慢のしどころだが、このあたりから足が動かなくなる。集中力ももたないようだ。
34キロの定点カメラの動画。頭を下げながら苦しそうに走る様子が映っていた。
(56:50から57:04)
切り抜きmp4動画はこちら
30から35キロまでは27分39秒。ついにキロ5分30秒も超えてしまった。



35キロをすぎて3時間45分のペースランナーに抜かれる。
YouTubeの【金沢マラソン】コース紹介(3時間45分ペーサー目線)後半の動画の中で、1:16:12~30あたりで抜かれ、その後の折返し手前の様子も1:27:44あたりで映っていました。
切り抜きmp4動画(抜かれる)はこちら
切り抜きmp4動画(すれ違う)はこちら
35km 3’06”50 27”39 5”32/km
40km 3’37”49 30”59 6”12/km



あと1キロの看板を越えたら示野橋だ。「お帰りなさい!」と温かい声援。後は西部緑地公園を抜け陸上競技場を目指すのみ。ゲートをくぐるとゴールまではわずか。最後の力を振り絞ってトラックを駆け抜ける。
Goal 3’51”11 13”22 6”03/km
ネットタイム 3’48”24
YouTubeの【金沢マラソン2022】みんなのフィニッシュ 動画の1:38:28あたりからゴールシーンが映っていました。
切り抜きmp4動画はこちら








ゴール後は感染予防のため「立ち止まらず進んでください」とアナウンス。それでもあちこちで久しぶりの大会で仲間同士喜び合う姿があった。
マスクを着用後、案内に従って完走メダル、アクエリアス、とり野菜みそ、ゴーゴーカレー、バナナ、おにぎりをいただき袋に入れる。手荷物を受取りさほど混んでいない更衣室で着替えかーちゃんに電話。観客席にいるとのことだったが、私のゴールには間に合わなかったそうだ。
無性にコーヒーが飲みたくなり、自販機で缶コーヒー買ってシャトルバスで金沢駅へ。
駅から歩いてホテルには14時前には到着。フロントでお風呂は何時からと聞くと16時からだそう。なんとも気の利かないホテルだ。それでも部屋でシャワーを浴びてすっきり。連泊のありがたいところである。
テレビでは金沢マラソンの中継が流れていて、野口みずきさんや小島よしおさんらがはしゃいでいた。まだ走っているランナーの様子も流れている。お昼は、ゴール後にいただいたおにぎりとバナナしか食べていない。
少し眠るつもりが、体がすごく熱い、火照っている。ちょうど持参していたシーブリーズを足、腕、背中に塗ってもらうととても気持ちよく落ち着いてきた。16時にホテルの大浴場でもう一度さっぱり。
夕食はどうしようか?とあれこれ検索。近くで食べログでも高評価の居酒屋でおでんを食べるつもりだったが日曜休みだった。





前日受付もてなしドームでいただいた「ビール一杯おごりますフェア」を実施中のクロスゲート金沢へ向かうことにした。中華料理やおでん、炭火焼ステーキにうなぎとお店もたくさんあったが、「のとめぐり」というお寿司屋さんに決めた。
17時から開店で6番目くらいに記帳。席に通してから、一通りの注文を通してから次を呼ぶスタイルのようで、席に着くまで20分程かかった。
カウンターに案内され、チラシを渡して、ビール一杯と店長おすすめの一品を無料で頂いた。おすすめのぶりやマグロがとてもおいしかったです。
「マラソン走ってきたんですか?」と聞かれ「なんとか3時間台で」と答えると若い女性店員さんに「すごいですね」と言っていただけました。何気ない一言がすごくうれしいです。他にもランナーと思われる方が2人いて、神戸マラソンとか加古川とか聞こえてきたが、ビールは飲んでいなかったような…。
かーちゃんもビールを頼み、二人お腹いっぱいでも7千円ほど。クーポンの残りを使い2千円ちょっと追加の支払いで済んだ。
ホテルへ戻るとカウンターはまた長蛇の列。マラソン走ってきたと思われる人も並んでいたので、当日泊の人たちだろう。立っているのも辛そうだった。


夜もコンビニでかったご褒ビールで祝杯。体の火照りは収まっていたが、飲みすぎたのかおなかの調子が悪くほとんど眠れなかった。まあ、いつものことだ。
7時前に朝食。今日はゆっくりできるしあたたかいおでんもおいしかった。








8時50分にホテルを出て、金沢駅西口へ。最終日は観光バスでの金沢巡りだ。3つあるコースのうち、酒蔵見学、ひがし茶屋街巡りを選んだ。
まずは金箔の老舗へ。女将さんの説明はあまり入ってこなかったが、金箔の間はとても輝いていました。酒蔵巡りではなにより試飲が楽しみ。3種類のお酒が用意され、それぞれ2~3杯くらい頂くことができました。来年の正月用にとお酒2本購入しました。
つぎはひがし茶屋街。マラソンコースでは20キロちょっと手前だ。古い町並みで観光客もたくさんいました。
浴衣や着物に着替えたカップルや外国人もたくさん。その周りだけ街並みに溶け込んでタイムスリップしたようです。1時間ほど散策した後は兼六園へ向かい昼食。上品な懐石料理をいただくことができました。
金沢駅へ戻り帰りのしらさぎまでお土産を物色。夕食の駅弁と合わせて購入した後、駅の反対側に5倍以上のお土産コーナーがあり大失敗。最後までいろんなことがありましたが、久しぶりの旅RUN。とても楽しかったです。
数日後、2月の丸亀ハーフマラソン、3月の板橋Cityマラソンにエントリーしてしまいました。還暦すぎてシーズン2のスタートです。
